おっぱい&みるく

おっぱい&みるく

まず、赤ちゃんを出産して最初にぶち当たる壁がこの「おっぱい&ミルク」ですよね。  

オギャアとこの世に生まれてきたばかりの赤ちゃんのお口におっぱいを含ませてチュウチュウとすってもらう。

でも最初なんて赤ちゃんもママも慣れていないのでうまくいくはずもなく・・・。乳首も痛くて切れちゃうし、赤ちゃんもうまくすえないので頻繁に泣いちゃったりして。ママは自分のおっぱいが出ないのではというママとしての自身を失って、不安がどんどんつのるばかり。

なるべくならこの子におっぱいを飲ませてあげたい!というのが母親としてまず思うところですよね。でも、思うようにいかないのが現実!!

ミルクじゃ駄目なの?そんなママのためにおっぱい&ミルクについての情報です。

おっぱいについて(母乳)

母乳は、赤ちゃんが育っていく上で必要な栄養素が理想的に含まれた飲み物。消化吸収もよく、赤ちゃんの成長に合わせて成分も変化していき、健康な赤ちゃんの体が作られていきます。

母乳には、スムーズに消化吸収される役割を持つ栄養素を分解する酵素が含まれています。母乳の大部分は水分であり、87%から95%は水分でできています。

ですが、飲み始めのおっぱいは酸性で水分が多くさらっとしていて飲みやすく、
飲み終わりは少しこってりとした脂肪の多いおっぱいにかわり、赤ちゃんが自然と満腹感が得られるようになっています。

また、ママが十分に睡眠をとった朝方の母乳が最大量となり(これは、実感できますよ)脂肪も多く含まれているそうです。

また、母乳には免疫物質、赤ちゃんを病気から守る抗菌物質や防御細胞も含まれています。ママには、今まで感染した病原体に関する記憶を持つ細胞があり、母乳から赤ちゃんへと伝わって赤ちゃんの体にも病原体に対する抗体が生産されます。

さらに母乳は、人間の体が作った乳汁で異種タンパク(人体に含まれない異種タンパク)ではないため、アレルギーの心配が少ないといわれています。

主な母乳の成分としては、シアル酸、ドコサヘキサエン酸、タウリン、ヌクレオチド、アルファラクトアルブミン、アルギニン、オリゴ糖、ガンマリノレン酸、ベータカロテンなどです。

赤ちゃんが生まれると、ママの脳下垂体から母乳を作り出すプロラクチン、母乳を押し出そうとするオキシトシンという二種類のホルモンが分泌されます。

赤ちゃんがママの乳首を吸うことによってこれらのホルモンが刺激され、吸われれば
吸われるほど母乳が出てくるというわけです。

おっぱいの原料は、血液です。基底部からママの乳首に運び込まれた血液は、乳腺で乳汁に作りかえられます。乳腺は、15から20個あり汗腺と似た形をしています。

乳汁は、一時的に乳管洞にたまり赤ちゃんが吸うことによって乳口から出てきます。ママの血液が母乳として分泌される時に、アミノ酸が母乳のタンパク質の主な成分であるカゼインに合成され、それが集まってカゼインミルという小さなかたまりを作ります。
この小さなかたまりが光に当たって乱反射し、母乳は白く見えます。
   

いいおっぱいを出すには?

まずは、水分!おっぱいのほとんどは、水分からできている為おっぱいをあげることによってママの水分がとられてしまいます。ですが、たくさん摂ったからといって、とりすぎてもおっぱいの出がよくなる訳ではありません。

次に、なんといっても食事!ママが食べるものによって赤ちゃんの飲むおっぱいの味に変化があり、おいしい、まずいがあるそうです。いろんな栄養素をまんべんなく摂るということがとっても大事になってきます。豆類、ごま類、わかめ類、野菜類、魚類、きのこ類、イモ類。一日、30品目を目標にすると良いです。

そして、もうひとつ大事なのはビタミンC。果物に多く含まれるこのビタミンCは、ママの疲れをとり、ストレスも解消してくれるという働きがあります。おいしいおっぱいを作り出してくれます。しかし、もちろん食べすぎはいけませんよ。

おっぱいは、ママの食べるものによって成分や味が変化するといわれています。よって、気をつけて摂取しなければならないものもあります。
   
辛いものやにんにく、刺激の強いものを多く摂取すると赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれなくなることがあります。甘いものは、とりすぎると高カロリーで脂肪分の多いドロッとしたおっぱいになります。ママのおっぱいも詰まりやすいという傾向があります。

しかし、甘いものもたまには食べたいもの。どうしてもというときは、脂肪分がひかえめな和菓子がお勧めです。

次に、カフェイン。コーヒーや緑茶など1日、4~5杯程度なら良いですが、あまり多く飲みすぎると赤ちゃんが不眠になる可能性が・・・。

そして、アルコール。嫌いな人はともかく、お酒が好きな人にとっては少しつらいものがありますよね。(妊娠中だって我慢したんだもん。)しかし、アルコールは血液中に移行しやすくなるべくなら控えたほうが無難です。ストレスがたまってしまってどうしてもという場合は、次の授乳まで時間がある授乳直後にほんの少量(ビールであればコップ1杯程度)を心がけて。

ぜ~ったいにいけないものはタバコです。ニコチンは強力な毒物でママにも赤ちゃんにも有害です。

神経に作用して腸や欠陥を収縮させます。おっぱいから赤ちゃんに移行して赤ちゃんに影響が出てしまいますので、禁煙の努力をしましょう。

ママのメリット

なんといっても簡単!経済的!!
   ミルクによってもお値段は違いますが、量をよく飲むようになるとミルク代も馬鹿に
   なりません。哺乳瓶もいくつかそろえないとなりませんし、消毒にかかる費用も
   かかってきます。ママの体ひとつだけでいいなんて、お金もかからないし、超簡単!
   なんといっても夜の授乳にはもってこいです。おっぱいをポロンと出して添い乳で
   オッケーです。

ママのデメリット

授乳時間が頻繁、授乳量がわからない
母乳は、ミルクに比べて消化吸収がいいのですぐにお腹がすき、自然と授乳回数が増えます。

また、どのくらい飲んでいるかがわからないため、軌道に乗るまではさっきおっぱい
上げたばかりなのにもう?とママの不安がふえることもしばしばあるのではないでしょうか?

ミルクについて

おっぱいについてを聞くとミルクはだめなの?と思いがちですがそんなこともございません。産院などではよく、ミルクメーカーの栄養士さんがミルクの説明にいらっしゃいます。

今のミルクは限りなくおっぱいに近い成分でできているのです。今の時代、女性も外へ働きに出ていらっしゃる方も多いと思います。

どうしてもおっぱいで育てたかったのに、自分はおっぱいの出が悪いみたい、という方。吸われれば吸われるほどおっぱいは出るといいますが、そううまくはいかないと思います。

義母や周りの人からの「おっぱい足りないんじゃない?」というプレッシャー、子育てのストレス、旦那への不満・・・人それぞれの理由で自分の知らないうちにおっぱいが満足に出ないという方も絶対にいると思います。そんな時は思い切ってミルクに切り替えてみるというのもひとつの方法ではないかと思います。

大事なのは、なんと言ってもわが子への愛情なのですから・・・。わが子の顔を見て、愛情を十分に注いでミルクを与えてあげましょう。

ママのメリット

外出先でどこでもオッケー
外に出ますと、おっぱいだと周囲の目が気になり、必然と場所をえらばなければなりません。デパートの授乳室だってどこでも満足にあるとは限りません。

その点、ミルクですと場所を選びませんから、ベンチさえあれば授乳オッケーですね。私個人としては、ミルクでも全然ありだと思っています。
   
人によっては、おっぱいじゃないと・・・という方もいると思いますが、わが子に愛情を持って子育てをしている!これに尽きると思います。どちらでも、自信を持って育てていきましょう!!