生活リズムについて

生活リズムについて
    赤ちゃんとの生活で気をつけなければならない事のひとつは、生活リズムをつくってあげることです。
     とはいっても、人それぞれ、仕事の都合などで生活リズムは違いますし、簡単にはいかないという
     家庭も多いでしょう。

     私の家庭も、実は主人の帰りがまちまちで、忙しいときには2ヶ月くらい続けて夜中の12時をまわってしまいます。
     男の人って何にも考えてなかったりするから帰って来て赤ちゃんを起こしちゃったりとかするんですよね。
     寝かしつけるのが大変な赤ちゃんだとママにとってもイライラが重なってしまいますし、赤ちゃんにとっても
     良くないんじゃないでしょうか?
     赤ちゃんにとっての生活リズムを作るということどれだけ重要なのでしょうか?

夜更かし

   もともと人間の体は、明るい昼間に行動して、暗い夜には休むというリズムに
   なじみやすくできていて、一般的な社会生活はほとんどがそれに合わせて
   きめられています。

   体の機能を調節するホルモンも、外界の明るさにより分泌量が決まるものが多く、
   そのリズムと生活リズムがずれると分泌が乱れ、体が時差ぼけのように
   だるくなってしまいます。

   夜に分泌されるメラトニンという睡眠のリズムを整え、抗酸化作用でで老化を防ぐ
   などの働きをするホルモンは、1才から5才の間に一番分泌量が多く、
   明るい場所にいると、夜でも分泌されにくくなり、そうなると細胞のガン化などが
   進む可能性があります。

   乳幼児にとっての正しい睡眠時間は、午後8時から翌朝の6時までといわれています。
   大切な成長ホルモンは、眠りについて1時間で分泌され、体の働きに大事な
   副腎皮質ホルモンは、朝起きる頃に大量に分泌されるそうです。

   大人の時間に合わせた生活を子供がしますと、昼間に活発になる交感神経と、
   夜に働く副交感神経がくるって、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
   また、心や脳へ多大なる影響を及ぼします。
   
   最近、ニュースなどで事件の低年齢化が叫ばれています。
   睡眠のリズムの崩れは、脳の正常な発達を妨げるだけではなく、イライラしたり、
   不機嫌になったり、無関心になったり、「切れる子供」や「学力低下」と関係してくると
   いわれています。

   幼い頃にはたいした影響が見られなくても、小学校に上がってから体に変化が起こったり、
   気持ちのバランスが取れなくなることもあるといわれています。

   すべてではありませんが我が子を素直に健やかに育てるには、
   夜更かしをさせてはいけないということが分かります。

赤ちゃんの睡眠

   生まれたばかりの赤ちゃんは、1日に20時間眠るといわれています。
   しかし、昼間と夜の区別もつかず、夜中も難解も起きてママは授乳をしなければ
   なりません。

   生後1,2ヶ月頃になると大分夜まとまって寝るようになりますが、3,4ヶ月になると
   昼間おきている時間も長くなり、動きも活発になってきます。

   睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しです。レム睡眠は、脳が動いていて
   体も動いたりしますが、ノンレム睡眠では、脳も体も眠っています。
   赤ちゃんの場合、レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しが大人よりも頻繁なのです。
   
   また、レム睡眠が非常に多く、総睡眠時間の50%もあるといわれています。
   このレム睡眠は、2,3歳を境に減っていき、総睡眠量の25%に、大人では15%
   くらいだといわれています。

   ですが、このように変化していくには、パパ、ママが環境を整えなければならないと
   いうことを忘れないでください。
   

生活リズムを作る

   赤ちゃんの生活リズムを作るのは、ママとパパの役目です。
   では、どのようにして生活のリズムを作ってあげたらいいのでしょうか?
   人間はもともと1日をだいたい25時間で生活する生理を持っています。
   自然に生活していくと、だんだんと1時間ずつ後ろへとずれていってしまいます。

   赤ちゃんの場合は、まず昼と夜の区別を教えてあげましょう。
   生まれたばかりの赤ちゃんは、1日に何度も寝ては起きてを繰り返します。
   それがだんだんと1度に寝る睡眠時間がまとまってきて、1日の中でも眠る時間帯と
   起きている時間帯が決まってきます。
   昼間は、赤ちゃんの周りを暗くしないようにしましょう。昼寝も長くさせすぎず
   (夜の睡眠を邪魔しない程度)に、体を動かしてあげましょう。
   昼間は活動する時間なのだと覚えさせるのです。逆に、夜は周囲を暗くして静かな
   環境を作ってあげましょう。
   テレビをつけているなんてもってのほかです。赤ちゃんのそばで、テレビやパソコン、
   携帯電話などの電化製品を使用すると赤ちゃんの眠りが浅くなるといわれています。
   もちろん、夜遅く帰って来たパパが眠っている赤ちゃんを起こすというのもいけません。
   パパは、大変ですがスキンシップを取りたいのであれば、朝早く起きて赤ちゃんと
   遊んであげましょう。
   そしてこの積み重ねが赤ちゃんの生活リズムを整え、脳の発達にもつながっていく
   ことになるのです。

   赤ちゃんを寝かしつけたり、赤ちゃんと遊んだり、ママは日々の育児に疲れて
   しまわないように、赤ちゃんと一緒に昼寝をしたりしてママも睡眠をたっぷりとるように
   心がけましょう。