不妊治療で妊娠した妊婦も普通の妊婦!

妊婦

はじめての妊婦体験

私の妊婦体験記ですが、不妊治療で妊娠した場合でも、人並みの妊婦なのだということをご紹介したいと思います。

妊娠するまでは、インターネットなどでいろんな方の妊婦体験記を読んで「妊娠した人は、つわりがツラいだとか、産むのがコワい」とか言うけど、もし私が妊娠できたら、そんなの絶対に耐られると思っていたのですが、いざ妊婦になるとやっぱり辛かった。

そんな考えを持っていたことに心から反省。本当にゴメンナサイでした。

つわりが始まると2週間で5キロ痩せ、食べ物のことを考えるだけでオェー。スーパーへ買い出しにも行けず、外食をする日々。しかし、メニューを見て、注文を決めるだけでオェー。

日によって、マシな時もあるけど、こんな日々が約2か月続きました。そんな毎日でも、私の誇りは、仕事を1日も休まず行ったこと。自分の席でゴックンしたこともありました(汗)

安定期に入れば入ったで、ちょっと出てきたお腹が格好悪く、微妙な気持ちに。不妊治療をして妊娠したくせにそんなことを考えている。つくづく、人間とは現金な生き物だと思う。

つわり

胎動が始まると、少し、妊婦の実感が湧いてきた。それまでは体重管理に食事制限もあり、妊婦って大変すぎると思っていた。

でも、とにかく胎動はかわいかった。ポンポンとお腹をたたくと、ポンポンとかえってくる。夜、寝る前のポンポン会話は日課になっていましたね。妊娠後期に入ると、早く出したくて出したくて、歩くだけでもしんどいと思うようになってきました。

比較的、真人間と同じで生活をしていた私は、通勤のバスを徒歩に変え、毎日、往復1時間歩いていました。とはいっても、会社に着くと、デスクワークのため、トイレ以外は座りっぱなしなので、せめてもの運動として歩いていました。

特に目からウロコだったのは、仕事が産休に入ってから初めて参加した病院主催のマタニティヨガ。

なんと、臨月の妊婦がみんな、逆立ちをしたり、うつぶせになり、もう一人に両足を持ち上げられ、ワッサワッサと上下に振られるなど、私の常識ではありえない光景だった。

でも、妊婦になってから数ヶ月、まともな運動をしていなかったので、教室が終わった後は、体全体が心地よい疲労感でお昼寝が気持ちよかったです。

私はヨガしか体験していないけど、これはお薦めです!!もちろん、臨月に逆立ちもしました。

不妊治療でできた子でも無事に自然出産できた!

妊婦ヨガ

私の出産体験記ですが、不妊治療で出産した場合でも、妊婦同様、人並みの出産ができるということをご紹介したいと思います。

まず、いろんな方の出産体験記などを読むと不安に思ったり、少し怖くなる人が多いと思いますが、私の場合は不思議と、出産が楽しみで楽しみでしょうがありませんでした。

とにかく、大きくなったお腹に耐え切れず、予定日より早く生むと出産手当金が減るとは知りつつ、そんなことはこの際、どうでもいいから、早く出ておいで~~。早く会おうよぉ~~。と、とにかく歩きまくる日々。

ついにその日が来ました

そして、ついにその日が来ました。

それは、旦那の両親と焼き鳥を食べに行った帰り、酔いざましにとパチンコ屋へ。私とお母さんはパチンコはせず、お店の中をウロウロ。夫とお父さんがパチンコを楽しんでいました。

しばらくすると、お父さんは負けたらしく、「先に帰るね~~。」と、退散。残されたのは、夫と私。その時、ちょうど夫の台が出ていたため、そこで帰るわけにはいかず、私はパチンコ屋のホールを行ったり来たり歩き回っていました。

閉店時間も迫り、夜の11時に帰宅。それからお風呂に入り、12時半くらいに就寝。1時半頃、目が覚め、なんか、お腹が痛い。。焼き鳥を食べ過ぎたかな~~と思い、トイレへ。

少し、お腹を下したので、やっぱり食べ過ぎたと思い、少し、ソファーで休憩。まだお腹が痛いので、もう一回トイレへ。やっぱりお腹を下した。

それからも、なんだかベットで寝る気がせず、なんとなくソファーでゴロンとしていると、微妙に、お腹が痛くなったり、おさまったり。痛いといっても、食べすぎでしくしくする程度。

2時半くらいになって、一応、お腹が痛くなる時間をみてみたら、なんとなく15分おきのような…??

でも、さっきお腹下したし、気のせいだったら恥ずかしいし、夫を起こすとかわいそうだから、と思い、そのまま一人でソファーにゴロン。

しかし、5時になっても、なんとなく15分おきに痛みが来る。これはと思い、一応、出産に控えて、再度、シャワーを浴び、夫を起こし、もしかしたらもしかするかもと伝えるだけ伝えた。

そして、6時になり、トイレに行ったところ、少し血が出たので、これはやっぱり…と思い、一応、病院へ電話。すると、「一度来てください。どのくらいで来れますか。」と聞かれ、本当は10分で行ける距離だが、「1時間くらい…」と言って電話を切る。

そこから、夫に起きてもらい、幸い日曜の朝だったので、夫が着いてきてくれることに。夫が朝食を食べている間、私は入院準備と洗濯、化粧までしていざ出陣!!

やっぱり陣痛だった!!

陣痛

7時に病院に着き、もし、ただのお腹痛で家に帰されることになったら恥ずかしいので、入院セットは車に置いていく?とか言いつつ、とりあえず持って行くことに。

病棟に着くと、助産師さんが診察をしてくれました。するとびっくり、すでに子宮口が7cm開いているとのこと。私は、「やっぱり、これって陣痛だったんですか??」と聞くと、「陣痛です!!」言われ、驚きでした。

なんせ、私は姉との二人姉妹ですが、姉の出産が壮絶で、27時間かかり、子宮口がなかなか全開にならず、相当苦しそうなのを見ていたので、こんなに軽いことにビックリ!!

そのままLDRに行き入院。夫はまだ実感がまったくなく、眠たそうにダルそうにアクビをして、ソファーで寝ようとしていた。

一方、私は、助産師さんに「朝は食べてきたの?」と言われ、「食べてません」と言うと、「病院の朝ごはん食べる?」と聞かれ、すかさず、「食べます!!」と答えた。

しかし、8時くらいになっても朝食がこないので、さすがにお腹が減ってきて、ナースコールで、「あの~~朝ごはんは?」と聞くと、すぐに持ってきてくれました。

後から、看護婦さんに聞いた話では、朝、交代で入った看護婦さんが、子宮口7cmでご飯は食べれないと思って、持っていかなかったとのこと。でも、普通に食べだしたから、きっと、診察した助産師さんが、子宮口の開きを多めに言ったんじゃないかって話になっていたらしいです。

無事、朝食も食べ終わり、10時頃再び内診。その時点でなんと全開になっていたらしくビックリ!あいかわらず、陣痛は10~15分おきだったので、まさかそんなことになっているとは!?

思わず、助産師さんに「全開ってどういうことですか?もう産むっていうこと?」と聞くと、「産むよ!!」と言われ、バタバタと準備へ。先生もかけつけ、産む体勢は整った。

私はというとのんびりと「笑っていいとも!増刊号」を観ていた。先生に「テレビ消そうか?」と言われたけど、「つけておいてください。」と言い、そのまま。

しかも、その時、付き添いで付いてきていた夫が行方不明に。看護婦さんが「旦那さんいないんだけど、どこに行ったんだろう?」と聞いてきたが、ずっと部屋にいた私には分からず。

すると、10分くらいして戻ってきて、「腹減ったから、下の食堂でカツ丼食べてた。」と普通の様子。頼むよ~~と思いつつ、「もう産むらしいよ」と言うと、かなり驚いていた。

入院したときに、一応、私の両親に連絡をいれ、入院したことを伝えていたが、姉が姉だっただけに、すぐに来てもらっても産まれないと思い、まだ来なくていいいからと言っておいた。でも、そこは親、気になったのか、自ら病院へ。

着くなり、助産師さんに「まだまだですよね~~?!」と尋ねると、「もう産みますよ!!」と言われ、驚いて、私の元へ。
私に「もう産むらしいね~~?!」と不思議顔。その理由は、私がいたって普通の表情だったから。まったく痛がる様子なし。

出産の時

生まれた赤ちゃん

いよいよ産む時。立会い出産を希望していなかったので、夫と両親は部屋の外へ。

「頭が半分出てますよ~~!!」と言われ、次の陣痛でいきんだら、首まで出るから!とのこと。そして次の陣痛でいきんだら、「デュルゥ~~~ゥンン!!」と体全部が飛び出してきて、まるでテレビでよく見る、馬の子の出産みたいに生まれてしまいました。
                  
その瞬間、あまりの驚きに、私は「すみませ~~~ん、止めれませんでしたぁ~~!!」と言い、真正面に立っていた先生は両手で必死に受けとめ、LDRは大爆笑でした。
                  

その様子をドアの外で聞いていた3人は、わけが分からなかったとのこと。あとで、母に聞くと、聞こえてくるのは、テレビの声と、頭が半分でてますよ!そして大爆笑!!!私の声がひとつも聞こえず、ほんとうに産んでるのか?と思ったらしい。

産んだあと、すぐに部屋に入ってきた母は、やはり疑問だったのか、私の汗ひとつかいていないバッチリメイクの顔を見て、ほんとに産んだの??とお腹を指さし笑っていました。

そのとき、夫は、生まれたての赤ちゃんを抱き、言葉もなく幸せそうに穴があきそうなくらい至近距離で見つめていました。

これもあとで聞いた話。生まれる瞬間まではまったく実感が湧かなかったらしいが、抱いたときに実感がこみ上げ、感動に浸っていたらしい。

なにはともあれ、無事出産。不妊治療でできた子でも、出産には何の影響もなかったようです。

この不妊治療のお話は4話完結です。是非、続きも読んで下さい。
このページは、2話目です。