終わりの見えない不妊治療

涙する女性

友人の妊娠報告に涙

そんな、2度目の流産が分かった日、友人二人から、妊娠報告メールが。

いつもなら、友人の妊娠報告に心から「おめでとう」と思えるのに、この時ばかりはさすがに無理だった。心の中で「勘弁して~」と叫んでいた。この時もそうだけど、不妊治療に専念している時の妊娠しましたメールは正直、キツイ。

1日に三人の友人から、妊娠しましたメールをいただいた日には、「何でみんなは赤ちゃんができて、私は病院に通って頑張っているのに、できないの~~??」と夫に泣きついた日もあった。そんな風に考えてはいけないことは分かっているけど、心の中のほんとうの気持ちは「なんで???」だった。

虐待などのニュースを見たときもそう。そういう家には赤ちゃんができて、こんなに望んでる家にはできないの?でも、いろいろなことを思ってしまっても、頑張り続けたらきっと授かると信じて、前だけ向いて歩く努力をしようと思ったし、今も思う。

あなたが頑張っていたら、多少歪んだ物の見方をしたとしても、周りの人は必ず理解してくれます。少なくとも私は理解します。そんな時も多々ある。しょうがないよ。いつか反省できる日が来るから。

不妊治療を理解してくれる職場でよかった

私が恵まれていたのは、職場の理解があったこと。

2度目の流産を経験した後、本気で仕事を辞めようと思い、職場の上司に相談。すると、体がしんどいなら、休み休みでもいいから続けてみたら。辞めるのはいつでも辞められる。なにも今すぐ辞めなくてもいい。と言われ、お言葉に甘えさせてもらうことにした。

1人目の妊娠・出産の時は、不妊治療に通っていることを職場には全く報告していなかったが、2度の流産を経験した今は、職場の理解なしでは仕事を続けていくことは精神的に困難になってきたため、報告せずにはいられなかった。

人に不妊症ですって言う事がいやなわけではなく、言うことによって、同情されたり、抑えていた気持ちが涙になって出てきそうで、あまり話したくない。なんせ、私は泣き虫なので、我慢すればしていた分だけ、感情が抑えられなくなって泣いてしまいそうだから。

なにはともあれ、今は、休息期間なので、この先どうなるか分からないけど、仕事も続けつつ、無理なく、二人目を無事授かることができたらと思っています。

二人目の不妊治療

不妊治療

一人目の不妊治療をしている頃は、二人目不妊について、まったく理解がなかった。その証拠に、心がすさんでいる時には、「一人いる人はいいじゃん。二人目を望むなんて、贅沢だ。」と思っていた。そして、二人目不妊について、深く考えてみたこともなかった。

でも、実際、一人目を授かった今、やっぱり、頑張って可能性があるなら、二人目が欲しい。

私の場合、4人家族が目標なので、チャレンジはきっと二人目までになると思うけど、3人欲しいと思っている人は、チャレンジし続けてほしいと思う。確かに、贅沢な悩みになってくるかもしれないけど、可能性があって望むのなら、頑張ったらいいと思う。

二人目の不妊治療はきつい

でも、一人目の子育てをしながら、二人目の不妊治療って、やっぱり容易なことではないと思う。もちろん三人目はもっと大変だろう。

仮に、妊娠しても、私のように思うように絶対安静などできないし、病院通いも重労働。仕事が終わって、病院へ行き、病院が終わると保育園に迎えに行く。そこから家に帰って、晩御飯を作り、食べさせ、お風呂に入れ寝かしつける。とりあえず、ここまでは待ったなし。

また、病院はいつも混み合っていて、子供にはつまらない場所。仮に子供を連れて行ったとしても、10分で飽きる子を、2~3時間、そこに待たす。それだけで、家に帰ればヘトヘトなのに、この日にタイミングを持ってくださいと言われた時には「勘弁~~~。」と思ってしまうこともある。

じゃあ、一人目がある程度大きくなってからでいいじゃん。という意見もあると思うけど、不妊症の場合、ただでもできにくいので、できるだけ早く(若く)に妊娠できたらと思ってしまう。その気持ちから、ついつい焦りが出てくるので、このバランスが取りにくい。

連続2度の流産をした今は、少し間をあけて、ゆっくりいこうと思っています。しばらく治療はお休みのつもりです。でも、諦めたわけではありません。また、身も心も子供も落ち着いた頃、4人家族目指して頑張りたいと思っています。

不妊治療は一定のモチベーションで頑張り続けることは非常に難しいと思う。山あり谷あり、紆余曲折だが、それでも目標に向かって、寄り道しながら少しづつ進んでいけばそれで良いと思う。

不妊治療はひとりでは乗り越えられない

家族

もちろん夫の支え、協力は必須だが、自分の両親、姉妹、子供、夫の両親、病院の先生、看護婦さん、友だち、職場の上司・同僚、保育園の先生などなど、たくさんの人たちの支え、協力があってこそ、体の変化・気分の浮き沈みがあっても、なんとか頑張れる。精神的、物理的支えは心底、ありがたい。

不妊症に関しては、他人にしてもらえることはほとんどないと思われがちですが、気晴らしに付き合ってくれたり、たわいもない話をしてくれたり、考え込む余地を与えないほど忙しくさせてくれたり、ご飯を作ってくれたり、励ましてくれたり、優しく話しを聞いて相談に乗ってくれたり、ほんと、みんな、さり気ない優しさで包んでくれる。

私には、支えてくれた人、支えてくれる人がたくさんいる。このことに心から感謝をして頑張って行きたい。

私の母に関しては、不妊治療というものがいまいち理解できない世代で、そんなことしなくても、自然にそのうちできるでしょうと思っていた。

でも、だんだんと理解していくにつれ、そんなにできないなら、「お母さんが代わりに産んであげようか!!」と涙ぐんで言ってくれた。よく考えると、わけがわからない申し出だが、その時は、その愛情に涙が出た。

体質改善は自分でできる不妊治療

体質改善

不妊治療で、せめて自分でできることは体質改善かなと思う。妊娠しやすい体になるよう、体質改善に効くというもの、女性ホルモンに良いと言われるものなどは、結構試した。

まずは、夫の母に進められた

ゴマ

毎朝、ティースプーン1杯のゴマを口に入れ、牛乳をグビっと飲む。これを2杯。ちなみに私が飲んでいたのは、メーカーはこだわらず、スーパーに売っている白すりゴマ(すでに擦ってチャックつきの袋に入っているもので、ゴマ和えなどに便利な商品)。ゴマは女性ホルモンの値を改善するらしいです。

ちなみに、夫の母は、更年期障害緩和のため、生理が終わりかけていて、半年に1回程度になっていた頃、ゴマを食べ始めたら、食べ始めた翌月から、なんと、生理が毎月に戻り、ちょうど温泉旅行の予定をしていたとき、生理に当たってしまったとのこと。この歳で、お友だちに生理で温泉に入れないっていうのが、恥ずかしかったって言ってました。

きな粉

これは有名ですよね!大豆に多く含まれるイソフラボンは、女性らしさをサポートする女性ホルモンと、よく似た構造をしています。

なので、やっぱり女性ホルモンのバランスを整えるのに良いかな~~と思い、牛乳に混ぜて飲んでいました。ちなみに私は牛乳と豆類が苦手なので、これは美味しいとは思いませんでしたが、ほんと、すがれるものはなんでもの精神で頑張って毎朝飲んでいました。

サジージュース

サジーは、女性ホルモンの働きを助ける働きがあるとのこと。すっかり、不妊治療が嫌になってしまった今日この頃では、自力で自然妊娠できないものかと、毎朝飲んでます。

サジージュースの原料サジーは、7千年~2億年も昔から生存していると言われ、砂漠などの寒暖差の激しい地域や紫外線の強い高地にも生息できるほど生命力の強いグミ科の植物です。

わたしの飲んでいる豊潤サジーは、抗酸化ビタミンと言われるビタミンA・ビタミンC・ビタミンE、必須アミノ酸9種やら、18種のアミノ酸、鉄とか200種類以上の栄養素がバランスよく含まれているので妊婦や妊活中の人に効くらしいです。

今は、もっぱら体質改善中。2度の流産後に飲み始めたので、効果は未知ですが、これで結果が出たら、報告しますね。

以上の3アイテムが、私のすがった妊娠しやすい体になる食べ物ですが、どれが体質改善に効いたのかはなんとも言えませんが、体質を良くしても、悪くすることはないと思いますので、試してみられる価値はあると思います。

豊潤サジー

不妊治療は気分転換が必要!

気分転換は絶対に必要だと思う。私の場合、旅行が趣味なので、夫と毎年どこかに行く計画をたてます。

でも、不妊治療って、ほとんど休みがないから、その旅行中が排卵前後で注射が必要だったり、必ず受診しないといけない時期と重なっていたりするので、計画が立てにくい。

特に私の場合、周期が一定ではないので、非常に難しい。でも、そんなこと気にしてたら、旅行なんて行けなくなる。だから、私は旅行だけは、治療を休んででも行くことにしています。

やっぱり、かなりのストレス発散と気分転換にもなるし、明日への活力が生まれます。もちろん、妊娠は当面のおおきな目標であるわけですが、努力して、すぐに結果が出るというものでもありません。

不妊症は持久力が勝負と思っています。細く長く続けられるコツは、疲れたら必ず息抜きをすること、根つめて頑張り過ぎないこと、焦らないように努力することだと思います。

また、少し疲れたと感じたときは、いつもよりちょっとだけ贅沢な外食をしたりするだけでもかなりの気分転換になって元気がでます。やっぱり、美味しいものをお腹いっぱい食べると、人間、自然に笑顔になれるので、笑うことを思い出させてもらえます。

不妊治療にはお金がかかり、そんな余裕がないときもあるかもしれませんが、これも治療費の一部だと思い、ぜひプチ贅沢をしてみてください。

不妊治療は持久力勝負です!くれぐれも根つめすぎないように、自分で気分転換をする努力をしてください。

夫の協力・家族の協力

協力する夫婦

このページを読んでくださっているのは、大半が妊娠を希望している女性の方だと思いますが、ここであえて、男性の方へのお願いを書きます。これを読んでくださった男性の方のお役に立てればと思います。

不妊治療には、夫の協力が必要不可欠です。我が家も、夫の協力はありましたが、初めから絶対的な協力があったわけではありません。いろいろなプロセスがあり、今があるわけですが、現在、不妊治療中の方へ、我が家の体験・経験からお願いです。

とにかく、奥さまの話を聞いてあげてください。

一生懸命聞いてくれるだけで気持ちはずいぶん落ち着きます。そして、必ず、奥さまが希望することに全面協力してください。

もちろん、旦那さまには旦那さまの都合や気持ちもあると思いますが、長い人生、これだけは主導権を奥さまに譲って、黙ってついていってください。

奥さまは日々、本当にいろいろなことで傷つき、疲れています。他人には見せづらい部分なので、旦那さまにだけは思いっきり愚痴ること、泣きつくことがあると思いますが、どうか黙って受けとめてあげてください。

奥さまは、協力してくれている旦那さまの姿に深く感謝して、救われています。どうか、よろしくお願いいたします。

事実、私は、忙しい毎日の中、共に頑張ってくれた夫に深く感謝し、その夫の子供を産むことができたことに心から感謝をしています。

感謝の念を直接、夫に伝えるとまた涙が出そうなので、夫には言っていませんが…

とにかく、ほんとうにゴールはいつなのか、見えていないかもしれませんが、どうか、どうか、できる限り、優しく、旦那さまのストレスも溜まらない程度で結構ですので、よろしくお願いいたします。

この不妊治療のお話は4話完結です。是非、続きも読んで下さい。
このページは、最後のお話です。