よく、赤ちゃんが泣いているときに抱き癖がつくからあまり抱かないほうがいいというのを耳にしませんか?
赤ちゃんが、ママを呼んでいるというのに見て見ぬ振りをするというのは母親としてはつらいものがありますよね。
できることなら愛情をたっぷりとかけて育ててあげたいというのが本望なのではないでしょうか?
抱き癖がつくからということを発言する人はやはり昔の人たちで、私も義母からそう教えられました。
やはり昔と今とでは流行が違うのではないかと、抱き癖について情報を集めてみることにしました。
赤ちゃんにとってだっことは?
抱っこされると赤ちゃんにとってはとっても気持ちの良いことだそうです。小さいながらにも自分の存在価値を見出して、自分は大事にされているんだということを実感することができるのだそうです。
赤ちゃんは、泣くという行為で甘えを訴えます。おむつが汚れている、眠い、お腹がすいているという生理的欲求が満たされていないときだけでなく、不安であったり、さびしい気持ちであったり人恋しかったりしたときも赤ちゃんはママやパパに泣いて甘えます。
そのときに抱いてあげるのは赤ちゃんにとってとても重要なことなのだそうです。
赤ちゃんは、ママやパパとのコミュニケーションをとりたがっているのですから、赤ちゃんが安心し、精神的に安定するように思いっきり抱いてあげましょう。
抱き癖とは?
高齢の助産婦さんだったり、おばあちゃんだったり、義母だったり、数十年前は抱き癖がつくのはよくないといわれていたそうです。
もともと、戦後のアメリカの育児方法(スパルタ)が取り入れられてからのはやりで大人の都合で赤ちゃんが寝ている間に家事などをできるようにという勝手な発想からきているのだそうです。
赤ちゃんは、不快になると泣いて一生懸命周りの人に訴えますが、抱き癖がつくからと
いって無視するとどうなるでしょう。赤ちゃんの鳴き声は、さらに激しくなり、「こんなに泣いているのにどうして抱いてくれないの?」と赤ちゃんに怒りが生まれます。
無視されることや無関心なことは、虐待に値するくらいに子供にダメージを与えるといわれています。赤ちゃんが怒りを向けている間は、まだママやパパにメッセージを投げかけている段階なので、気づいて抱っこしてあげればおさまります。
しかし、赤ちゃんが怒って激しく泣いて訴えていても、抱き癖がつくからと抱っこしないことが続くと、赤ちゃんはあるときから泣かなくなり、無表情になります。赤ちゃんはあきらめてしまうのです。
ママにとっては手がかからなくなり、良い子になったように見えますが実はとても危険な状態で、甘えたい気持ちを自分の心の中から締め出して喜怒哀楽が少なくなってしまい、いわゆる「サイレント・ベビー」と呼ばれる状況になってしまいます。
無視され続けて育った子供の心は、攻撃心へとつながっていきます。抱かれないで育った子は攻撃心が強く、友達と上手に遊ぶことができず、友達に手を上げたり、おもちゃを取り上げるなどの乱暴行為が多くみられます。
乱暴で攻撃的な性格が強くなるということがデータに出ているそうです。
昨今、犯罪の低年齢化、すぐに切れる子などが問題視されていますが、抱かずにほうっておくということの積み重ねももしかしてこういったことにつながっているのではないでしょうか?
私も含めてですが、泣いている赤ちゃんを放っておくというのはとてもつらいことです。
逆にいえば子供が大きくなってしまうとママやパパが抱っこしたくても今度は子供から断られてしまうときがいやでも来てしまうのです。
今しか抱けないというように考えたら、めいっぱいの愛情をかけてできるだけ抱っこをしてあげたいと思いませんか?
もちろん、ママにとってみたら、家事などもあるしずっと抱いていることはできないですよね。大切なのは、赤ちゃんの甘えである訴えに対して無視をしないということなのです。
台所で料理を作っているときなどは、座布団などのうえに赤ちゃんをのせてママの近くの危なくないところに寝かせて時々話しかけてあげましょう。
赤ちゃんにとって大事なのは、自分は大事にされているというのを普通に感じられることだと思います。
将来、素直な良い子に育つように周りの意見は聞き流しながら、愛情をたっぷりかけてわが子を育てていきましょうね!