無理なく母乳を出す方法
母乳は、出産したと同時に勝手にたくさん出るもの。という風に思っていました。しかし、私は最初に母乳育児の壁にぶち当たりました。
赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらっても出てる様子もなく、自分で搾乳してもほとんど出ていないようなものでした。
「おっぱいが張らないから出ない」「胸が小さいから出ない」など自分を責め、産後のせいもあってか自分に腹が立ちイライラしたりしました。
そんな時に入院先の病院の看護士さんに言われたのが、「母乳は必ず出るもの。だからそれを知った上で、赤ちゃんにいかにして母乳を飲ませやすい状態にするかがすごく大切です。焦らず、頑張りましょう。」と。
確かにどういった風に飲ませやすい状態にすればいいかなど、まったくといって知識がなく、産後は勝手に出るものだという思い込みがあったのです。
そんな中で自分自身に腹を立てイライラしていても何の解決にもなりませんよね・・・。それからは、どういった状態でどういう風に飲ませたらいいかを色々教えてもらい、母乳育児を前向きにトライしてみようと思えるようになりました。教えてもらった母乳育児の方法を紹介したいと思います。
根気よく赤ちゃんに吸ってもらうようにする
産後、すぐはママの体は疲労をいやそうとしているため、授乳の感覚を感じることができません。
しかし、根気よく吸ってもらうことによって、徐々にそれが脳へと伝わり、おっぱいが出るようになります。
ここで、赤ちゃんに哺乳瓶でミルクを与えることは止めるようにしましょう。ここで哺乳瓶に慣れてしまうと母乳を正しく飲むことができなくなります。
授乳前は軽く両方の乳房を絞るようにします
乳房をしぼることによって、乳頭がやわらかくなり赤ちゃんがずっと飲みやすくなります。しぼる量はほんのわずかで5~10滴ほど。
乳管開通マッサージを行う
私は、入院先の母乳外来でマッサージをしてもらいました。マッサージ後はびっくりするぐらい出るようになりました。
自分でする場合は、温かい蒸しタオルをあてて、乳輪の少し外側の部分を指でつかむようにし、乳頭の方へ指をすべらせるようにして母乳をしごき出すようにします。
指をすべらせる方向はいろいろな角度から行うようにするといいそうです。
赤ちゃんの口は必ずドナルドダックの口になるようにする
赤ちゃんが乳房をくわえる口は、必ず乳輪が隠れるぐらいのドナルドダックの口になるようにすることが大切。アヒル口のことです。そうなるまで何度もやり直すようにしましょう。
出にくい方からあげるようにする
母乳が出にくいほうから先に2~3分あげるようにします。そして今度は出やすいほうを5~7分あげるようにします。
こうすることによって先にあげた出にくいおっぱいからも乳汁が満ちてくるようになるのでもう一度出にくいほうをあげるようにします。
このようなあげ方をしていると出にくかったほうのおっぱいからも次第に出るようになってきます。
無理なく母乳を出す方法のまとめ
以上のように教えてもらった方法で頑張っていくと、ほとんど出なかったおっぱいからも徐々に出るようになり、「ツーツー」と、張るような感覚を感じるようになり、母乳育児に成功しました。だから無理だと諦めず、根気よく頑張ってください。
母乳育児をして感じたのは、経済的に助かるのもありますが、赤ちゃんがゴクゴクと飲む姿は言い知れない深い愛情がこみ上げてきます。
母乳をあげているママと飲んでいる赤ちゃんは特別な世界にいるふたりだけの大事な時間のように私は感じました。