赤ちゃんの指しゃぶり大丈夫?

指しゃぶりについて

ほとんどの赤ちゃんが指しゃぶりをするのではないでしょうか?

うちの子も2ヶ月くらいから拳をチュウチュウ吸うことから始まりました。昔の人は、指しゃぶりは欲求不満だとか、お腹がすいているんじゃないかとか考えていたそうで、ママはそういった情報に左右されやすいのではないでしょうか?

実際に私も周りからそういわれ、さっきミルクあげたばかりなのに・・・とか、この子は欲求不満なのだろうかと悩まされたりしました。赤ちゃんは指しゃぶりをどうしてするのでしょうか。指しゃぶりの情報を集めてみました。

指しゃぶりの原因

ママのお腹の中にいる赤ちゃんが指しゃぶりをしているところが、妊娠中の超音波検査で見られることがあるそうです。

お腹の中の赤ちゃんが、欲求不満?なんてことではなく、生まれたばかりの赤ちゃんは本能的に吸てつ反射というものがあり、唇に触れたものに対して吸い付くという生きていくのに必要な反射をもっているそうです。一番身近にある自分の手がまず対象になるのでしょう。

口に将来いろいろな食べ物が入ったときに吐き出したりしないための練習とも言われ、離乳食のトレーニングをしているという視点で見てあげるといいかもしれません。

5ヶ月頃には、何でも口に持っていってしゃぶるようになり、これらは目と手の協調運動の学習とともに、いろいろなものをしゃぶって形や味などを確認するためだとも考えられています。

自分の指をしゃぶるということは自分の意思で自分の口に指を持っていくことができるということです。認知能力が確認できると同時に、しゃぶることを覚えて、一人で遊ぶことを覚えたり、おっぱいの時間をおとなしく待てるようになったりします。

また、心の安定剤の役割をしているともいわれています。ママのおっぱいを口にしている感覚を再現して安心を得るためで眠いときなどにも見られます。

そのため、お腹がすいているときも、お腹がすいていないときも指しゃぶりをすると考えられます。したがって、おっぱいはおっぱいの時間にあげるのはよいですがそうでないときに強いておっぱいをあげる必要はないでしょう。

ママが忙しいときには助かることもあるかと思いますが指しゃぶりでおとなしいからほうっておくのではなく、相手をしてあげられるときには相手をしてあげるようにしましょう。

5才をすぎると指しゃぶりはほとんど自然になくなるといわれています。そのため、5才以上になっても指しゃぶりが直らない場合は、注意してやめさせるようにしていかなければなりません。

また、昔の人が言う欲求不満だとかいう話は、実は5才以上の児童に対しては当てはまっているといえます。これらから0才児はもちろんのこと2から3才くらいまでの指しゃぶりはあまり気にする必要がないということです。

指しゃぶりと歯並び

赤ちゃんを育てているママたちにとってはまだ先のことですが、5才になっても指しゃぶりをするのが直らない場合、やめさせなければならない理由として、かみ合わせや歯並びに影響するといわれているということがあげられます。

しゃぶる指の種類やしゃぶり方にもよりますが、指しゃぶりをすればするほど影響が出てくるといえます。上の歯が前方に出てきたり、上下の前歯の間に隙間があいてしまったり、上下の奥歯が横にずれて中心があわないなどの障害が出てくる
恐れがあります。そうしますと、舌癖、口呼吸などの症状になりやすいともいわれています。

前歯などに隙間ができますとサ行、タ行、ナ行、ラ行などの発音がしづらくなり舌足らずな聞こえとなってしまう恐れがあります。

また、前歯が出てきますと、口が開いたままの状態になり、いつも口を開けている癖がついてしまい、口呼吸しやすいようになってしまいます。

そのため、5才になっても指しゃぶりが一向になくならない場合、小児科医や歯科医、臨床心理士などに相談することが必要だといえるでしょう。

5才くらいの指しゃぶりは、癖ということもありますが、つまらない、眠い、不安、欲求不満といったことが原因になってきます。

親子の十分なふれあい、コミュニケーションを大切にして、子供の不安や、心配事を取り除いてあげることが大切になってきます。

指しゃぶりは、だいたい4才くらいまでには自然となくなることがほとんどです。ママは、あまり気にせずに、赤ちゃんに思う存分にチュウチュウ指しゃぶりをさせてあげましょう。